こんにちは、もり兄です。
この記事は、「お金」という身近でありながら、意外と知られていないテーマを子どもと一緒に楽しく学んでいく内容です。
先生方に日頃の授業や朝の会、ちょっとしたお話の時間にご活用いただけるように作成しました。
この記事を読むことで、先生ご自身も新たな発見をされたり、教材研究のヒントを見つけたりしていただけたら嬉しいです。
さあ、子どもたちと一緒に、お金の不思議を探究する旅に出かけましょう!
前回の「貯金ってどうして大事なの?」では、お金を貯める大切さ、貯金のコツについて学んだね。
なんのために貯金したいのか?目標は決まったかな?
まだだよ〜って人は、まずはこちらをご覧ください!
さて、今回のテーマは「銀行」
みんなは、「銀行」という言葉を聞いたことはあるかな?
お家の人と一緒に行ったことがある人もいるかもしれないね。
銀行には、ATMという機械があって、お金を入れたり、出したりすることができるよね。
でも、銀行って、それ以外にどんなことをしているんだろう?
今回は、みんなの大切なお金を預かってくれる、そしてお金について色々なことをしてくれる「銀行」のひみつを探っていこう!
銀行の3つの役割
まずは結論から!
銀行には次の3つの大きな役割があるんだ。
- みんなのお金を安全に預かってくれる(預金)
- お金を必要としている人に貸してくれる(融資)
- お金のやりとりを便利にしてくれる(支払いなど)
銀行は、単にお金を預けているだけの場所じゃなくて、みんなの生活や社会を支えている、とても大切な役割を果たしているんだね。
それでは、3つの役割を一つずつ見ていこう!
銀行は「みんなの財布」を預かる場所
銀行の一番大切な仕事は、みんなが貯金したお金を安全に預かってくれることだよ。
もし、みんながたくさんの貯金をしたとして、全部お家に置いておいたら、なくしてしまったり、盗まれてしまったりするかもしれないよね。
でも、銀行に預けておけば、そんな心配はいらないんだ。
銀行は、みんなが預けたお金を、しっかりした金庫(きんこ)で大切に守ってくれるんだよ。
これを「預金(よきん)」といいます。
ここでちょっと豆知識!
「あれ?『貯金』と『預金』って、何が違うの?」って思った人もいるかもしれないね。
実は、少しだけちがいがあるんだ。
貯金
お金をためる行動そのもの
ゆうちょ銀行に預けるとき
預金
ゆうちょ銀行以外の銀行にお金を預けるとき
どちらも「お金を貯める」という点では、共通しているからあまり細かいことは気にしすぎないでね。
銀行は「お金の貸し借り」をする場所
銀行のもう一つの大事な仕事は、お金を必要としている人や会社に、お金を貸してあげることだよ。
これを「融資(ゆうし)」といいます。
お店を開きたい人
お店を作るためのお金がない時、銀行がお金を貸してくれるよ。
家を建てたい人
家を建てるには、たくさんのお金が必要だね。
銀行がお金を貸してくれて、少しずつ返していくことができるんだ。
銀行は、みんなが預けてくれたお金を元にして、お金を必要としている人や会社を助けているんだ。
そして、お金を借りた人は、借りたお金に少しだけ「利子(りし)」というお金を上乗せして銀行に返します。
この利子が、銀行の収入になるんだよ。
銀行を使うと便利になること
銀行に自分のお金を預けておくと、こんな便利なことがあるよ。
お金が安全に守られる
お家に置いておくよりも、銀行のしっかりした金庫に預けておけば、なくしたり、盗まれたりする心配がないから安心だね。
どこにいてもお金が使える
銀行のカードさえあれば、遠く離れた場所でもATMを使って、銀行にしまってある自分のお金を引き出すことができるよ。また、家族や友達に簡単にお金を送ることもできるんだ。
おこづかい帳がもっと楽になる
銀行に預けたお金を出し入れすると、いつ、いくら、お金を動かしたかの記録が残るんだ。これをおこづかい帳に書き写せば、お金の管理がもっと簡単になるよ。